halのブックレビュー
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氷壁 井上靖
新潮文庫
新潮文庫
昭和32年に書かれた小説ですが、古さを感じさせないストーリー展開でとても面白かった。
ゴールデンウィークに上高地を訪れ、
次回また上高地を訪れる前に読みたいと思っていた本です。
若い妻をもった初老の男性、教之助の悩みと、
年の離れた夫をもった若く美しい妻、美那子の乾いた心。
人妻の美那子に恋した登山家、上条。
そして上条の親友、魚津もまた美那子に思いをよせてしまう。
美那子は魚津に惹かれていき、
上条の妹、かおるは魚津を恋する。
自分も気がつけば、50に手が届く年齢に。
この年になって読むと、
それぞれの年齢ゆえの悩みと気持ちがわかってしまうから面白い。
山岳小説というだけではなく、恋愛小説としても読めるし、
様々に交差する人間模様が面白い。
上高地、穂高の美しく険しい風景が目の前に広がり、
登山家の山に対する神聖な思いが伝わります。
山ガールの入門書としても楽しめます。
そして作中にでてくる、
登山家ロジェ・デュブラの詩
モシカアル日
心に響く詩です。
それにしても、
魚津が最後に山に登る理由は、女の私には理解できない。
男って身勝手な生き物だ。
ゴールデンウィークに上高地を訪れ、
次回また上高地を訪れる前に読みたいと思っていた本です。
若い妻をもった初老の男性、教之助の悩みと、
年の離れた夫をもった若く美しい妻、美那子の乾いた心。
人妻の美那子に恋した登山家、上条。
そして上条の親友、魚津もまた美那子に思いをよせてしまう。
美那子は魚津に惹かれていき、
上条の妹、かおるは魚津を恋する。
自分も気がつけば、50に手が届く年齢に。
この年になって読むと、
それぞれの年齢ゆえの悩みと気持ちがわかってしまうから面白い。
山岳小説というだけではなく、恋愛小説としても読めるし、
様々に交差する人間模様が面白い。
上高地、穂高の美しく険しい風景が目の前に広がり、
登山家の山に対する神聖な思いが伝わります。
山ガールの入門書としても楽しめます。
そして作中にでてくる、
登山家ロジェ・デュブラの詩
モシカアル日
心に響く詩です。
それにしても、
魚津が最後に山に登る理由は、女の私には理解できない。
男って身勝手な生き物だ。
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