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IMG_1006.jpgIMG_1375.jpg人間の條件 上中下 
五味川純平







昨年の夏から読み始めたものの、
上は引き込まれるように読み終えましたが、
中で少し中だるみ、
下に至っては、話がなかなか進展しないので、読むのにとても時間がかかりました。
図書館で借りては返し、借りては返しの繰り返し。
それでもなぜか、この本は最後まで読みたいという使命感に駆られ、
上中下で延べ半年間も借りてしまいました。
その間、図書館の係員さんは文句ひとつ言わず、ありがとうございました。
ついに今日、最後のページを読破しました。
予期せぬ結末に、あっと息をのんでしまった。
梶と美千子が再会する一縷の望みは・・・。
孤高のセンチメンタルヒューマニスト 梶。
その屈強な精神と正義感をもって、
戦争という極限の状態において、自分の信念を貫こうとした梶。
戦争は、救いようもないほどに人間をうちのめしていまう。
正義感が強ければ強いほど、その傷は計り知れない。
昭和のベストセラーで、映画やドラマ化もされ一世を風靡した小説ですが、
今となっては誰も読む人がいない、図書館の書庫に眠る本です。
ちなみに映画は母がまだ産まれる前、全6部作という超大作で、
梶役は、仲代達矢。
ドラマでは、加藤剛だったそうです。
イメージにぴったりですね。
人間の條件を読んでいたら、
おばあちゃんに、懐かしい本読んでるね、なんて言われたくらいですから。
映画やドラマも気になりますが、映像で見るにはかなり重い内容なので、
ためらいます。
戦争とは?
人間の生き方とは?
平和な時代に生まれ育ち、反戦の本当の意味を知らない世代にとっては、
戦争の不条理さを身に染みて感じることのできる小説です。
一度、手にとってみて下さい。
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