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IMG_3308.JPG祭り裏  島尾ミホ
中央公論社






島尾ミホ 3冊目です。
伝統的な年中行事が月毎に続く美しい南の島、加計呂麻のくらし。
著者、島尾ミホの子供時代、
大正~昭和のはじめくらいまででしょうか?
日本にも、人が自然と神とともに生きる、こんなに美しいくらしがあったのです。

赤子は遠い海の彼方から小舟に乗ってハマグマの浜に真夜中にそっと寄せられてくる。
赤子が生まれると、「夕べハマグマの浜に行って来たそうな。」などと言っていた、加計呂麻の人々。

現代の加計呂麻島は、昔のなごりをどのくらいとどめているかは知る由もなし。
それでも、いつか訪れてみたい憧れの奄美の島です。

浜降りの日
旧暦3月3日、三角形の蓬餅をこしらえ、弁当と一緒に持参してほとんどの人が浜へ降りる。
蓬餅を食べない人は馬になり、浜へ降りて潮水で足を濡らさない人は梟になる、といういい伝えがある。

アトウガミ
旧暦8月、埋葬した死者の骨を数年後に掘り出し洗い清めて真綿で包み、再び厨子甕に納めて埋め直す行事。

柴挿し
コーソガナシ(先祖さま)をお迎えする日
お迎えのため門から縁先まで浜の白砂を敷きつめる。
先祖さまは遠い海の彼方の国からおいでになるので、足をあたため乾かすために、門口で火を焚く。
子供たちは魔よけのため、桑の木から剥いだ樹皮を手首、足首に結び、
にんにく玉でこしらえた首飾りを衿元にさげる。
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